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高級SUVに大進化! 日産”エクストレイル”に試乗しました [車]

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昔はヘビーデューティー路線でしたが、高級SUVに大進化!。日産「エクストレイル」に試乗しました。

先日日産グローバル本社で日産「SAKURA」に試乗しましたが、ディーラよりも気兼ねなく乗れて、なおかつ長い距離を走り多くの体験が出来るのに味を占め(?)、またも平日休みを取り(仕事してるのか?)日産「エクストレイル」に試乗してきました。

試乗コースは一般道+一部高速区間。
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首都高速でプロパイロット、一般道でe-POWER の体験が出来るという、これまた「エクストレイル」の特徴をすべてお見せします的なコース設定。ディーラー試乗ではこんな体験出来ないですよね!。

受付で試乗の注意点などのレクチャーを受け、早速試乗です。

試乗車は「G e-4ORCE」。
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カラーは「シェルブロンド(M)/スーパーブラック 2トーン〈#XEW・スクラッチシールド〉」
有償の特別塗装色になります。

フロントシートはこんな感じ。
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内装カラーはメーカーオプションのタンカラー。シートメインの一部はナッパレザー。なんという高級感!。

運転席に座ります。
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ステアリングは本革巻きの3本スポーク。表皮がツルっとしていて、握り具合が気持ちイイ!。

メーターは12.3インチのフル液晶タイプ。
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これはエネルギーモニター表示ですが、ブレーキランプが点灯すると車のグラフィックのブレーキランプも点灯!。日産の液晶ディスプレイはナビ案内中だとナビ画面並のキレイな地図表示が出るなど、とても先進的です。

ナビ画面も12.3インチ。
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Gグレードは標準でこれが付いてます。

シフト廻りはブラックヘアライン仕上げ。
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タンカラーのソフトパッドで挟まれ、高級感あります。。

では試乗です。
まず出発前にポジションを合わせるのですが、シートは電動なのに対してステアリングのチルトとテレスコピックは手動。
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運転席のドアトリムにポジションメモリーが付いています。
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ハリアーはステアリングも電動なのでポジションメモリーを切り替えるとステアリングも動きますが、「エクストレイル」の場合ステアリングは同時に動かないですね。その代わりドアミラーが連動しているそうです。ハリアーハイブリッドはドアミラー連動では無いので、その点は負けてます。

シート、ステアリング、ミラーを合わせたら、パワースイッチON。バッテリー残量が少なかったのでエンジンが起動して充電を開始します。さすがにこの時はエンジンが回る音が聞こえるのですが、走行中驚かされる事に(後述)。
日産自動車グローバル本社を出て一般道へ。エンジン回りっ放しで出発したのですが、充電中のエンジン音は結構静かです。
段差を通過するとショックは小さめ。「SAKURA」のタッチが柔らかさに衝撃を受けた後だったので、その衝撃程ではなかったものの、「エクストレイル」乗り心地イイです。

履いているタイヤサイズは235/55R19。
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ブランドはなんとハンコック!!。日本のタイヤブランド、大丈夫か??。

今回も残念ながらリアシートチェッカーの妻が同乗していません。
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なので、リアシートの乗り心地はわかりません。

タイヤサイズがハリアーハイブリッドと近いのもありますが、運転席での乗り心地はハリアーハイブリッドに近い感じに思いました。リアシートは体感していませんが、近い感じなのかもしれません。

試乗コースは、まず一般道で勾配のあるワインディングを上り下りして、e-POWERの走りを体感します。
今回もアテンダントの方から試乗前に、DRIVE MODEのスイッチ位置。
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e-Pedalのスイッチ位置。
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それぞれ確認するよう促されます。
走行中にこれらを操作して、違いを体感する訳です。

DRIVE MODEは、AUTO(e-4ORCE)、SPORT、ECOに加え、e-4ORCEでは、SNOW 、OFF-ROADが選べます。また全てのモードで、より強い減速力が得られるBレンジの設定が可能。
ドライ路面での試乗という事で、体感するのはAUTO(c)、SPORT、ECOとなりますが、ワインディングではSPORTをセレクトします。すると、アクセルに対するレスポンスが上がり、回生力が強くなります。駆動はモーターなので、上りはトルクフルな走りでグングン加速!。しかもe-4ORCEは電気の力で前後のトルク配分と4輪のブレーキを統合制御するので、アンダーステアが出にくくグイグイ曲がっていきます。コーナーリングの性能は背の高いSUVに乗ってる気がしないほどです!。
下りはSPORTをセレクトしたまま、e-Pedalをオン。するとコーナー手前でアクセルを抜くと、思った以上に強い減速感。勾配のキツめな下りなのに、ブレーキを踏まずにコーナーへ突っ込んでいけます。減速の調整はブレーキペダルではなく、アクセルペダルの調整で行えるのですが、慣れないとちょっとぎこちない感じになってしまいます。しかし慣れるとブレーキペダルを使わず下りのワインディングを走れそうなので、結構楽しめるかも!?。
ちなみに停止時は最新のe-Pedalだと完全停止手前でクリープに移行するので、停止前にはブレーキペダルを操作する必要があります。安全と乗りやすさから現行の制御にしたそうですが、自分の場合は停止してしまってもイイ気がします。
あと、「SAKURA」の場合ECOモードだとアクセルオフで回生が入らず、いわゆる「コースティング」となりますが、「エクストレイル」の回生力はAUTO<ECO<SPORTとなっているそうです。せっかくモーター駆動なのに「コースティング」が入っていないのは残念なところです。

続いて高速に進入。横羽線は狭くてコーナー多いので、まずはプロパイロットを使わず走ります。
アテンダントの方が「窓を閉め切るとかなり静かですよ」とおっしゃる。
コロナ渦のため、試乗中窓を少し開けて走るのですが、静粛性を試すために閉めていいですよと言うので、窓をすべて閉めると・・・確かに静かだ!!。路面の悪い場所に入るとロードノイズがうるさいですが(それはハリアーハイブリッドも同じ)路面が高機能タイプだったりすると、ホントに静かなのです。
しばらく走っていてメーターを見ると、エンジンが起動してる表示が・・・しかしいつ起動していたのか全然分からず!?。どうもロードノイズがうるさい時にエンジンかけてる様なのです。
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しかし、動いているのがわかっていてもエンジン音が聞こえない?。「エクストレイル」は1.5Lの3気筒なので、3気筒特有の音が聞こえるはずなのに、全然聞こえないのです。メーターを見ながら走ると、エンジンの起動、停止がわかるのですが、高速走行中は起動中も停止中も騒音が変わらない気がする??。ホントe-POWER恐るべしですよ!!。

横羽線から湾岸線への接続ルートに入り直線路に入ると、プロパイロットを使って見ましょうとおっしゃる。
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プロパイロットの青いボタンを押して、CANCELレバーを上げるとプロパイロット開始。
デフォルトでオートモードが起動し、速度制限の看板を認識してその速度に自動設定されます。接続道路の制限速度は60km/hなので、60km/hに自動設定されステアリング制御入りで走りだします。
ステアリング制御は時々プルプルと小刻みにステアリングを動かしていますね。車線キープはセンターからやや左寄りを走ってます。これはハリアーハイブリッドと同じですが、ハリアーハイブリッドよりも若干中央寄りか?。
エクストレイル」がいいのは、ステアリングに手を添えてる認識が静電容量タイプな事。トルク感知型のハリアーハイブリッドだと、ステアリングを持っていても「握ってない」としょっちゅう言われるのに対し、「エクストレイル」はステアリングに手を添えてるだけでOK。ただし、スイッチの位置をステアリング下側にはあえて付けてないそうで、下に手を添えている場合は警告が出ました。まぁ両サイドに触れていれば良いだけなので、大きな問題ではありません。

大黒ふ頭のジャンクションに入る前にプロパイロットを解除して下さいと言われ、手動でループを走ります。
若干早いペースでコーナーを曲がっていくと、ホントキレイにコーナーをトレースできます。e-4ORCEの制御がよく感じられますね。
湾岸線に入ってプロパイロットを再開。やっぱりステアリング制御は時々プルプルと小刻みにステアリングを動かしています。ハリアーハイブリッドのステアリング制御はこれほどプルプル動かないのですが、どっちがいいのかよくわかりません(^^;)。

湾岸線から横羽線へ入る前にプロパイロットを解除。その後は手動で高速を走るのですが、SPORTモードに切り替えてアクセルレスポンスを再確認。やはりモーター駆動はレスポンスがイイですね。

高速を降りて一般道へ。高速ではオフにしていたe-Pedalをオンにして走ります。先の方で信号が赤になるのを見て、e-Pedalだけで減速。ついついアクセル全閉で減速してしまうので、上手くコントロールできず手前で減速終了・・・。やはりハーフスロットルでの減速をマスターしないと、スムーズな走り方は難しそうです。

そうそう、パワステの塩梅ですが、先日試乗した新型 ”シエンタ”や「SAKURA」は、スタートした瞬間からパワステの軽さを感じましたが、「エクストレイル」はスタートしてからずっとほとんど違和感なく走ってきたので、驚くほどの軽さではなかったのだと思います。

という事で、トータル60分弱の試乗はあっという間に終了。

試乗後のトランクチェック。
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さすがの広さです。トランクの床面はリアシートに向かって若干傾いています。リアシートとの段差を無くすためなのでしょうが、床面が傾いているからと言って、特に使いづらい事もないでしょう。

リアシートには前後スライドが付いています。
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リアシート用エアコンダクト。下には温度調節やシートヒーター、USBポートが付いています。
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リアシートヒーターはハリアーハイブリッドには無いだけに、良い装備ですね。

フロントドアトリム。タンカラーが高級感を醸し出します。
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助手席前インパネにはインストロア(木目調)のフィニッシャーが。
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この木目がまるで本物の様なのです。本物と言われてもおかしくない仕上がりです。

試乗終了直後の燃費表示は17.1km/Lと出ていました。
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同じコースをハリアーハイブリッドで走ると20km/L位は出ると思いますので、燃費はハリアーハイブリッドの方が良さそうです。

という事で日産「エクストレイル」の試乗レポートでした。
昔はヘビーデューティー路線で遊び車的なイメージでしたが、最新型は高級感にあふれていて、直接のライバルはハリアーになると思います。外観は好みの問題になると思いますが、内装の高級感はトータルだと「エクストレイル」の方が上かも。そして走りですが、モーター駆動のトルク感と言い、エンジン音がほとんど聞こえない点と言い、ハリアーハイブリッドの一歩先を行ってるかも。
日産のハイブリッドは少し前までトヨタより遅れていましたが、最新のe-POWERは燃費こそやや負けてるものの、走り味はスバラシイ!。価格もハリアーハイブリッドと同等レベルなので、強力なライバルと言っていいでしょう。
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とてもいい車で実際売れている様ですが、11月に入って(正確には10月31日からだそうです)「SAKURA」と同様に受注を一時停止している様です。
エクストレイル ご注文一時停止のお知らせ
日産ディーラーの苦悩はまだまだ続きそうです(+_+)。


◎日産 エクストレイル 【公道試乗】いつもの道で改めてテスト!! 唯一気になるのはロードノイズ!? E-CarLife with 五味やすたか

◎2022年の試乗履歴
DSC09158 2022/11/04
軽自動車の枠を超えている 日産”SAKURA”に試乗しました
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過去の試乗履歴はこちらから↓
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2021年「試乗しました」リンク集まとめ(進化した86 ”GR86”に試乗しました)
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2020年「試乗しました」リンク集まとめ(久々のトヨタ製スポーツカー! ”GR YARIS”に試乗しました)
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しのぴん「試乗しました」勝手に(?)人気アワード2013

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コメント 2

ナツパパ

最近はライトSUVとでも言ったらいいのか、街乗りのSUV車に
魅力的なラインナップが増えましたね。
エクストレイルもまた、以前のヘビーデューティーから高級路線で、
多くの人の選択肢の一つになるのかな。

by ナツパパ (2022-11-16 09:28) 

しのぴん

ナツパパさん、コメントありがとうございます。
新型エクストレイルは、もう完全に都市型SUVって感じでした。
でも4駆だしヒドイ道も走れるんでしょうね?。
by しのぴん (2022-11-16 22:45) 

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