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ミニバン世界初自動運転搭載 新型”セレナ”に試乗しました [車]

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ミニバンクラス世界初となる、同一車線自動運転技術「プロパイロット」を採用した新型「セレナ」に試乗しました。


今回の試乗レポートは今ウワサの同一車線自動運転技術「プロパイロット」を採用した新型「セレナ」です。
発売は8月24日ですが、各ディーラにはすでに「プロパイロット」を搭載した試乗車を配備しています。一般道の試乗でどこまで体験出来るかわかりませんが、近所にある日産ディーラーで試乗させていただきました。

試乗車のグレードは「X」。
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カラーは「ブリリアントホワイトパール」。税込み43,200円の有料カラーとなります。

ドアを開けて運転席に乗り込みます。
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内装はグレーかブラックか選択出来るようですが、試乗車は「フェザーグレー」でシート表皮は織物/トリコットです。

ステアリングは「X」だとウレタンになりますが、メーカーオプションで皮巻きを選べます。
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「プロパイロット」機能がステアリング右側スイッチに集約されています。

メーターを撮ったのですが・・・あちゃーピンぼけ(@_@)。
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メーターの左側にあるディスプレイに色々な情報が表示されます。
カタログを見るとタコメーターの表示も出来る様ですが、自分としてはタコメーターは重要な情報なので最後のマイチェンエスティマみたいに独立して常時表示させて欲しいです(そんなの今時の人には要らない?)。

では試乗開始です。
シフトレバーを「D」に入れてスタート。
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停止まで制御出来る車なのでパーキングブレーキはもちろん電動です。
その下にあるスイッチはブレーキのオートホールド。これも便利な機能ですよね。

ディーラーから幹線道路に出るときに段差を通過すると・・・おぉ、結構ソフトなタッチです。
タイヤサイズはこのクラスだと一般的な195/65R15。
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ブランドはヨコハマのBluEarthE52。
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いわゆるエコタイヤですが乗り心地問題ナシです。

今回も妻にリアシートチェックをしてもらっています。
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乗り心地については突き上げを軽く感じる事もあるが、基本ソフトで悪くないとの事。
ただコーナーを曲がるときは、足回りの柔らかさから来るやや大きめなロール+シートがホールド性より居住性重視な事もあり体が振られるので、コーナーの多い場所を走ると辛そうだと言っていました。
それから、低床となってるステップワゴンやノア・ボクシーと比べるとやや床が高い為かシートの座面位置がやや高くて乗り込みに少し違和感を感じたそうな。これは逆に他社の低床フロアが凄すぎるのかもしれませんが。

ここからまたドライバー目線に戻して・・・。
この車はいわゆる「マイルドハイブリッド」(日産は「スマートシンプルハイブリッド」と言ってます)なので、モーターのみの走行は出来ません。モーターは充電とアシストに徹するワケですが、2.6PSのモーターなので加速中に強力なアシストを感じる事はありません。
2リッター直噴ミラーサイクルで150PSのエンジンは、平地でのクルージングだととても静です。上り坂での加速力も十分でしたが、回転を上げたときのエンジン音はちょっと騒がしいですね。その音が軽やかならそれほど気になりませんが、あまりイイ音に感じないのでアクセルを強く踏み込みたく無くなります(あくまで個人の感想)。逆に踏み込まない分燃費が良くなるか?。

次にクルコン・・・ではなくて「プロパイロット」をチェック。メーカーとしては高速道路や自動車専用道での使用となっていますが、ナビと連動してるワケではないのでどんな場所でも「プロパイロット」は使えます。
まずステアリング右側の「PILOT」ボタンを押して、次に「SET-」ボタンを押せば自動運転開始です。
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とりあえず一般道で走っている状況だといわゆる普通のACCと同じで、設定速度で走り先行車が居るとそれに追従して走ります。
設定速度は30km/hからなので、その速度を超えないと速度を設定出来ません。設定のピッチは5km/h。もっと細かい設定が出来るのかも知れませんが、今回の試乗ではわかりませんでした。

ACCの動作ですが、加速もブレーキも比較的マイルドな設定。多分自動運転に慣れない女性も扱うことを考えて過敏な制御にはしてないのでしょう。加速はCVTの長所を生かしエンジン特性に合わせ回転数を適度に上げ一定にしたまま加速していきますので、下手な運転より燃費が良くなるのではないかと思われます。
加速もブレーキもスムーズな運転をするドライバーが操作している感じで、ACCの動作はなかなかGoodですね(^。^)。

そして「プロパイロット」の真骨頂、ステアリング制御の方ですが、一般道で走っているとなかなかラインを見つけてくれずステアリング制御をしてくれない?。
これは「プロパイロット」がフルに動作している状態の画面。
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(この画面はイメージです)
車の両サイドに緑色のラインが表示され左上にステアリングのマークが出ていたら、ステアリング制御が動く状態になっている事を示しています。
しかし「プロパイロット」を動作させ設定速度をある程度まで上げてもこの表示がなかなか出ない!?。同乗してくれた営業マンの方にコツを聞きながら走るのですが、なかなかラインを見つけてくれないのです。

そうこうしてるうちに試乗コースが終わりそうになったのですが、営業マンの方が気を利かせてくれて「社内で試乗した時にラインを認識した道路が近くにあるので、そこを走ってみましょう」と案内してくれました。
しかしそこでもなぜかラインを見つけてくれませんでした。結局ステアリング制御の方は体験出来ず(T.T)。
高速道路みたいな場所に行けば体験出来たのかもしれませんが、一般道だとダメなんでしょうか?。
ちなみに「車線逸脱警報」は試乗中1回出たので、車線は検知している様でした。

※追記
レーンキープ機能は「一般道で使って欲しくない」ため、信号や制限表示、横断歩道などあると稼働しないそうです。
日産 新型 セレナで話題の「プロパイロット」を公道で初試乗!使い勝手をじっくりチェック (2/3)

また、アイドリングストップの動作についてですけど、自分でブレーキペダルを踏み込んで停止した時にはエンジン停止していましたが、「プロパイロット」で走行中前の車が信号停止し、追従して停止した時はエンジン停止してませんでした。これもそういう動作が仕様なのかわからず。

結局のところ当然の結果かもしれませんが、高速道路で走行しないと「プロパイロット」を体験出来ないのですね。

と言う事で試乗終了。
試乗車にはメーカーオプションのアラウンドビューモニターが付いていたので、それを見ながらバック。
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モニターはメーター内の7インチディスプレイに表示されます(この画面はイメージです)。
しかし自分としては見下ろし画像が結構小さくて、これを見ながらバックすることは出来ませんでした(T.T)。

車を降りて、いつもの様にトランクを開けてみます。
新型「セレナ」ウリの一つがデュアルバックドア。最初にエンブレムの下側を手前に引くと・・・。
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窓側のみの「ハーフバックドア」が開きます。
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これ樹脂製でとても軽い!。ただ開いた状態で見るとなんだか商用車っぽい?。

続いて通常のバックドアを開くとこんな感じ。
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開口面積が広いです。

ラゲッジルーム右側にある四角いクッションの様なモノ。
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これはサードシート中央部のヘッドレストで、使わないときはこの様に格納出来ます。

ラゲッジアンダートレイにはディーラーオプションのラゲッジアンダーボックストレイ。
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そしてこれもディーラーオプションのラゲッジテーブル。
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ラゲッジテーブルを立てておくとハーフバックドアを開いたとき荷物の出し入れが楽になるそうな。
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ちなみにディーラーオプション価格はボックストレイが税込20,674円、テーブルが税込25,488円となってます。
これが高いか安いかは使う人の価値次第ですね。

新型「セレナ」のサイドビュー。フロントサイドの窓がやたら広いのが良くわかります。
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こりゃー視界が良いワケだ。

と言う事で新型「セレナ」に試乗した印象は、室内は広いし乗り心地も悪くないし、ファミリーカーとしてそつなくまとめた感じ。
そして一番の「ウリ」はやはり「プロパイロット」で、試乗では体験出来ませんでしたが高速道路では安全でラクチンなドライブが出来る事でしょう。
日本で一番売れてる最強ライバルのノア・ボクシーに安全装備で勝りますが、弱みとなるのはハイブリッドエンジン。日本では「高くても燃費の良いハイブリッドが好き」な人が多いので、セレナのハイブリッドはあと一歩足らない感じに見える?。
しかし、いずれストロングハイブリッドが出るらしいので、そうなると「鬼に金棒」となりクラス最強になるかも。
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まぁこのマイルドハイブリッドでも燃費が悪い訳ではないので、「プロパイロット」が気に入ったのであれば、価格が高くなるであろうストロングハイブリッドを待たなくても良いのではないでしょうか。

新型セレナウェブリンク
日産、自動運転技術「ProPILOT(プロパイロット)」を採用した新型ミニバン「セレナ」

◎新型セレナの「プロパイロット」初試乗!【日産ダッシュボード43号】

◎2016年の試乗履歴
DSC03544.jpg2016/08/07
最後のマイチェン ”エスティマハイブリッド”に試乗しました
DSC03086.jpg2016/01/31
コイツにはMTが似合う! ”アルト ワークス”に試乗しました
DSC02910.jpg2016/01/03
次期モデルは無いかも? スモールカー”iQ”に試乗してもらいました
◎過去の試乗履歴はこちらから↓
DSC02893.jpg2015年試乗履歴まとめ
2015年「試乗しました」リンク集まとめ(メガウェブで新型プリウスの比較試乗をして来ました)
2014testdrive.jpg2014年試乗履歴まとめ
2014年「試乗しました」リンク集まとめ
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しのぴん「試乗しました」勝手に(?)人気アワード2013

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コメント 4

とまと

自動運転ついに来ましたね~
今後どんどん広がっていくでしょうから楽しみです。

by とまと (2016-08-29 23:13) 

しのぴん

とまとさん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。
今までは「国」が国内メーカーにストップを掛けていた自動運転の開発を、これからは「国」が推進する方向にチェンジしたので、今後は加速していくでしょうね。
by しのぴん (2016-08-29 23:35) 

ナツパパ

自動運転はCMでも流れてますねえ。
これから歳を取る身としては関心があります。
こういう技術はどんどん進歩していくのでしょう。
...数年後が楽しみです。
by ナツパパ (2016-08-30 11:06) 

しのぴん

ナツパパさん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。
セレナは自動運転レベル2で制御中でも責任はドライバーですが、政府は2020年に制御中はシステム責任となるレベル3達成を目指しています。そうなると自動運転に近くなりますね。
自分もそれが出来たら乗って見たいです(^。^)。
by しのぴん (2016-08-30 15:55) 

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