日本一遅い試乗記? 日産リーフに試乗しました [車]
一度は乗ってみたいと思っていたピュアEV、日産リーフにやっとこさ試乗してきました。
昨日日産の横浜工場で行われていた日産車フェアですが、販売だけではなくて一部車両の試乗も行われていましたので、せっかくだから車の試乗もしてきました。
で、乗ってみたのが日産リーフ。この車は発売されたのが2010年12月、その後2012年11月のマイナーチェンジで航続距離を伸ばすなどの改良が行われています。
なので、発売されてからもうすぐ4年、マイチェン後でも2年と新車の「旬」からはかなり経過してる感はありますが、以前から乗ってみたかったのでここはチャンスと言う事で試乗申込みしました。
試乗車は2012年11月のマイナーチェンジで追加された一番低価格グレードの「S」。
ボディーカラーは特別色となる「ブリリアントホワイトパール」です。
一番ベーシックなグレードですが、EVの暖房対策でステアリングヒーターやフロントシートヒーター、リアクッションヒーターは標準装備。
しかし省電力となるヒートポンプエアコン(冷暖房)やオートクルーズは付かず。うーーん、やっぱ個人用としては上位グレードの」「X」や「G」になるんでしょうね。
では試乗車に乗り込みます。
パッと見、ゴージャスであるとか目新しいであるとか、特別感はあまり感じませんね。
メーター回りはこんな感じ。
メーター表示は上下二層になってますので、ステアリングの位置をきちんとセットしないとメーターが見えません。
下段のメーターを見るとガソリン車とはちょっと違う印象を受けますが、ここも特別感はあまりなし。
この部分が液晶パネルでフルグラフィックになっていたら、いろんな細工もできて特別感を演出できたのではないかと思うのですけどね。
ちょっと特別感があると言えばここですかね?。
電制シフトのレバーです。
すでにプリウスがこのスタイルを確立しているので特別感は無いと言えば無いのですが、ノブの真ん中にパーキングボタンがあり、これをポチっと押すとパーキングになる…まぁそれだけですが(^_^;)。
出発前にシートポジションやミラーなどを合わせます。まぁここも特別感はなく、低価格グレードだけに電動でもなし。でもシート自体は自分好みのソフトなクッションを使用しているのはグッドです。
では試乗に出発!。
まず一般道に出るまで構内を走行しますが、さすがEV、静かなものです。
構内ではちょっとした段差なども通過していきますが、ソフトなタッチです。
タイヤは205/55R16のブリヂストン エコピア。エコ系のタイヤです。
エコタイヤですがタイヤ自体の硬さはそれほど感じませんでした。
一般道に出て加速すると、インバーター音の上昇と共に加速していきます。その音はなんというか…たとえば知ってる人は知ってる「電動フォークリフト」で加速していく感じですかね?(なんのこっちゃ)。
当然速度が上がってもHVと違いエンジンが起動するわけではないので、速度が出ても静かそのもの。聞こえるのはぬれた路面の水を切るタイヤの音くらいでしょうか。
乗り心地は構内を走っている時と印象変わらずソフトなまま。ただ、段差を通過する時の最初のアタリで軽く「ツンっ」となる点がちょっと惜しい感じ。それはタイヤなのかショックなのかわかりませんが、そこが「フっ」ってなると最高なんですけどね(擬音ばっかりで失礼しました)。
EVは加速がいいと良く言われますが、アクセル開度を若干あけ気味で加速すると心地よいトルク感と共に一定の加速度で速度が上昇するのが気持ちイイですね!。
加速重視の制御はしていないでしょうから、アクセル全開にしても驚くような加速はさせないのでしょうが、それでもまるで「雲に乗ったような」滑らかで且つそこそこ早い加速感は、ガソリン車では感じられない心地よさです。
今回もリアシート乗り心地チェッカーはいつも通り妻にお願いしております。
リアシートの印象ですが、足元のスーペースは十分あるし、シート自体もソフトで座ると包まれる感じで良かったそうです。ワタシはリアシートに座りませんでしたが、シートのクッションはドライバーズシートと同じイメージの様ですね。
また、乗り心地もソフトで快適だったそうで、段差の突き上げは少し感じるものの問題ないレベル。
基本的には好印象と言う感じです。
しかし、静かなハズのリーフなのに第一声は「うるさい!」だったのでした!。
なんでも一般道を走り出すと、シートベルトが出ている肩の上あたりから「シャーシャー」と耳障りな音が聞こえまくったそうです。
これ、運転席では感じられなかったものなのですが、あくまでも想像ですけど試乗した日は雨でタイヤが水を切る音は運転席でもよく聞こえていました。で、リアタイヤの水切り音がピラーを伝ってリアシートのシートベルト取付け部から耳元に向かって飛んできていたのではないかと。もし試乗が晴れの日だったら、ここまでひどい音は聞こえなかったかもしれません。
基本的に静かなリーフの場合、速度が上がれば上がるほどタイヤのパターンノイズやボディの風切音などが支配的になるでしょうから、メーカーとしても対策はしているのでしょうけど、雨の日のリアシートでこんな事が起こっているとは思ってないかも?。
妻曰く「こんなにうるさいと遠出はツラいよ」と言う位うるさかったようですので、何らかの対策が必要かもしれません。
今回試乗した横浜工場付近の道路は休日だった事もあり車の通りが少なく、加速して法定速度に達すると淡々と走る状況になるのですが、こんな時クルーズコントロール無いとワタシ的には疲れますね。
エスハイではそんな時いつもクルーズコントロールを使っているので、慣れない右足はクルマを一定速度で走らせるのがへたくそ。クルコンあれば楽に走る事ができるのですけどね~。
やっぱりリーフの場合「S」グレードは選べないなぁ。
そして、試乗コースを一周しフェアの会場に到着。
外観写真は試乗後に撮影したのですが、あいにくの雨でしたので前後と前後ドアを開けた内装、それにタイヤを撮影して・・・あ、トランクを見るのを忘れてた(+_+)。
ボディの形状からして、トランクはそれほど広くないんだろうと思いますが、バッテリーは全部床下ですからそこそこ入るのでしょうね。
と言う事で、日産リーフは基本的に好印象なクルマでした。
室内は静かだし、乗り心地はそこそこイイし、とにかくEVだからどこまでもモーターで加速する感覚が気持ちいいんですよね。
ただ、航続距離が満充電でも200km程度なのは今の我が家の使い方…つまり九州まで帰省するなんてのは相当つらい。今は高速のSAに充電スポットがありますけど、それを経由しながら走るとまさに「修行の旅」になりそう。。。
もちろん近場の移動に使う事が多いのであれば、これほどいい乗り物は無いかもしれないです。
ガソリンで走らせるより電気で走らせるほうがランニングコストが安いですし、何よりスタンドに行かなくても家で充電すればいいだけですから。
でもやっぱり車があると、たまには遠くに行きたくなるんですよねぇ。現状でその解決策はプラグインHVになるのかもしれませんね。
ちなみに試乗後、担当してくれた営業の方が言っていたのですが、現在リーフを無料で貸し出すキャンペーンをやっているそうです。
◎日産リーフ モニターキャンペーン
興味のある方はこの機会に借りて乗ってみるってのも良さそうです。
日産リーフ ウェブリンク
◎日産| リーフ [ LEAF ] Webカタログ トップ
◎快挙!!電気自動車リーフ優勝(JN-1)!新城ラリー
◎2014年の試乗履歴◎2013年の試乗履歴はこちらから↓
2013/12/31 しのぴん「試乗しました」勝手に(?)人気アワード2013 |
なんと水切りの音が車内に。
そんなことあるんですね。
私もリーフに試乗したことがありますが、なかなか加速する力があって佳い車だと思います。
書かれているとおり航続距離が不足だと思います。
by 楽しく生きよう (2014-09-08 21:47)
楽生さん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。
リアシートの水切り音、これは雨の日だからこそわかった事ですので、試乗した日が雨だった事で有意義な体験が出来たのかもしれないですね。
EV全てに言えることですが、航続距離はやっぱり短いと言わざるを得ないですね。テスラは航続距離が長いですけど高いですし、当然充電時間も掛かる訳で・・・。
EVはやはり近距離で使う車なんでしょうね。
by しのぴん (2014-09-08 23:20)
加速音はフォークリストですか!
理解しました。
ちょっと未来的ですね♪
by Cage (2014-09-08 23:23)
Cageさん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。
電動フォークリフトは結構昔から走ってますので、乗ったことある人も多いかと思います。
あの音と加速感はリーフに通じるモノがあるなぁと感じました(^。^)。
by しのぴん (2014-09-08 23:28)
メーカーさんには
とても良い試乗記ですね。
さっそく改良に走っていただきたいですね。
by らしゅえいむ (2014-09-09 20:00)
らしゅえいむさん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。
日産のリーフ関係者がこのブログを見てくれるといいのですが・・・。
by しのぴん (2014-09-09 20:22)