低価格で攻め込む日本車キラー!?ボルボV40に試乗しました [車]
今、旬の欧州プレミアムCセグメントの中において、低価格で攻め込む日本車キラー!?、ボルボV40に試乗しました。
「プリウスってこんなに”どたどた”してるの?」の中で「欧州プレミアムCセグメントに乗ってみておかないと」って書きましたが、本日それを実践してきました(笑)。
今回試乗したボルボV40ですが「クルマでいこう!」と言う番組でこのクルマを扱った時は大絶賛!。
ジャーナリスト岡崎五朗さんは269万円から始まる価格について「衝撃の価格設定!」と評価した上「×なし」の結果に。
また3月19日のワールドビジネスサテライトではこんな↓特集があり・・・
その中でも「価格で攻める日本市場」としてボルボV40を紹介していました。
この中で、国内出荷台数が横ばいなのに輸入車台数は増えている事を紹介していました。
しかし輸入車の中には、タイ製の日産マーチや三菱ミラージュも含まれているのでは?
まぁそれはそれとしても、欧州勢が低価格で日本市場に攻め込んでいるのは間違いありません。
って事で近所でボルボを扱っている「ボルボ・カーズ 戸塚」へ行ってみました。
こちらにある試乗車は「T4 SE」と言うベース価格309万円のモデルにオプションてんこ盛り仕様のもの。
ボルテックスジェネレーター付きのルーフスポイラーやディフューザー形状のリヤディフレクターもオプション。なので価格は400万円オーバーと、これでは低価格が売りにならないんではと心配になっちゃう?。
カラーは「ピアリッツブルーメタリック」と言う売れ線のもの。ちなみにこのクルマ、メタリックと名が付くカラーは全て+8万円と随分高い設定。メーカーオプション扱いにならないカラーは、レッド・ホワイト・ブラックのソリッドカラーとなります。
内装はオプションてんこ盛り仕様なのでレザーシート(+20万円)です。
T4 SEは白系と黒系で複数の配色から選ぶことが出来ますが、269万円のT4は黒系のみ配色の上にレザーは選べません。また、T4だとセンターに埋め込んだモニターにナビゲーション等の機能を付けるナビパッケージ(+20万円)も選べないそうな。
エンジンはメーター左上にあるスイッチ(半分ステアリングで隠れてる)で起動します。
本皮ステアリングは安いモデルでも標準装備だそうな。
起動すると液晶メーターパネルが浮き出てきます。このメーターいいなぁ。トヨタなんてクラウンですら前モデルのクラウンハイブリッドに液晶メーターを採用していたのに、現行モデルは無くなっちゃいましたからね。
ボルボV40のオシャレ装備はこれだけじゃなくて、ルームミラーも額縁レスのデザインとなってます。
オーバーヘッドコンソールには「インテリア・シアター・ライト」と言うイルミネーションを7色に切り替えられる装備もあり。これもオシャレだけどこの時は昼間だったので、イルミの色は全然わからず(^_^;)。
オプションてんこ盛り仕様なのでパノラマ・ガラスルーフ(+18万円)も付いてます。
このクルマは比較的ルーフが低いのですが、遮蔽シートを開いてあげると開放感たっぷりに♪。
では試乗スタート。試乗コースはコーナーがちょこまかあるあまり広くない道路の上に、今日は休みだからかそんな道でも渋滞しているのでトロトロ走る事が多く、試乗にはちょっとイマイチな感じ。
まずDレンジでアクセルを軽く踏み込むと、おぉぉ、結構下からトルク出ていてパワフルな印象。
エンジンは4気筒1.6Lターボで180馬力と、最近の欧州ダウンサイジングターボ勢の中では結構パワフルな方。なので、ちょっと多めにアクセル踏み込んだらトルクステアで久々にハンドル持ってかれた(^_^;)。でもちゃんとアイドルストップも付いて、JC08モード燃費は16.2km/Lとそんなに悪くない。
ただし、欧州車って基本的にハイオク仕様なので、レギュラーより11円/L高い燃料を使わないといけないのがややネックか?。
ボルボV40はカタログに「Premium Sport Compact」と書いている様に、スポーティー路線の足回りをセットしているので乗り心地はやっぱり硬めです。オマケにタイヤは225/45R17とロープロファイル仕様。
このタイヤはT4 SEに標準で、T4だと205/55R16とややコンフォート寄りのタイヤとなります。オヤヂになった自分としては、16インチタイヤでいいんだけどなぁ。
ただ、硬いとは言えさすがボルボ、ボディがかなりガッチリしてるのが感じられ、硬いけれど角は取れていてクラウンアスリートの18インチほど硬く感じないですね。
道が渋滞していたおかげでアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)の動作は良くわかりました。
ちなみに動画はボルボV40ではありませんが。
速度設定は5km/hピッチですが、最高設定速度はなんと200km/h!!。さすが国産とは違います(^。^)。追従動作は比較的ゆったり加減速するので、やや動きに急なところがあるアウトランダーPHEVのACCより好感が持てました。
ただし、ボルボのACCはコーナーがキツイ場所で前車の捕捉が切れると設定速度まで一気に加速しそうになるので、狭い道路では使わない方が無難でしょう。
渋滞していない狭い道路でマニュアルモードにトライ。
でもあまりに狭いし試乗車なので感触もほとんど味わえませんでしたが・・・。ただこのデュアルクラッチは、シフトショックはほとんど感じられない程スムーズでしたね。
それから、スポーティー路線という事もあってかエンジン音は比較的大きめで、マフラーからあえて排気音を鳴らしてる感じがしました。
本日はリアシートインプレッションを妻にお願いしております。
感想ですけど、まずシートはとても座り心地が良いとの事。さすがスカンジナビアン家具路線でご自慢なシートだけはあります。また、ルーフが低いクルマなのにリアシートに座ると広く感じたそうです。しかしさすがに足回りは硬いので乗り心地は硬めという回答。
気になったのは床に「ブルブル」と伝わるエンジンの振動?。これ、ドライバーにはあまり感じられなかったので、何が原因かちょっとよくわかりません。もしかしたら排気音を勇ましく鳴らしているマフラーの影響か?。
それからコーナーを曲がるとき、ドアの内張が「メリメリ」と音を立てていた!?。これまたドライバー側では聞こえなかったので、リアのみの問題かもしれません。
試乗を終えてトランクをチェック。
外見から予想できる通りスペースはあまり広くありません。トランクの床をこの様に畳むとフックが出来るので、ここにレジ袋をかけるんだそうな。ちなみにこの床ですが、さすがVOLVO、かなり硬かったです(^。^)。
このリアドアショルダー部分にあるキャラクターライン。
この形状は往年のP1800シリーズへのオマージュだそうな。
この写真はスポーツワゴンのP1800ES。
ボンネットにはウインドウォッシャー液の吹き出し口が3箇所も!
このソリッドカラーのレッドはキレイな色ですね。なんでもボルボ伝統のカラーだそうな。
営業マン曰く「このドアの厚さは他では見られませんよ」との事。確かにぶ厚い!。
そう言えばドアを閉めると、硬い固まり(ボディ)に硬い固まり(ドア)をぶつけてる様なスゴイ剛性感があります。やっぱ今も昔もボルボは「頑丈」ってイメージですね。
そうそう、写真に写っているドアハンドルはボディと同色ですが、これはキーレスエントリー装着車で、装着しないとドアハンドルがクロームメッキになるそうな。なんか日本のイメージだと逆な感じしますけど、これどう思いますか?。
と言う事で結論としては、クルマの造りは上級車と変わらぬ剛性感だけどスポーティー路線なので、自分から見るとやややんちゃな感じですかね。
269万円というプライスタグが付いたT4ですが、パノラマルーフ・ナビ・レザーが選べないだけでなく、ヘッドライトがSEだとキセノンなのに対してハロゲンだったり、運転席がパワーシートじゃないとか、シートヒーターがないとか、ランバーサポートが助手席側にないとか、タイヤが16インチとか・・・。これだと装備を見るとSEの309万円の方がオトクに感じられます。
ただ、269万円のモデルでも一番大切な「セーフティ・パッケージ」は付けられるし、外見上はタイヤしか違いがないことから、ボルボのステータスを低価格で得たい方にはT4+「セーフティ・パッケージ」という選択肢もアリですね。
ちなみに今この「セーフティ・パッケージ」が無料になるキャンペーンをやっているので、269万円のモデルに「セーフティ・パッケージ」を付けても269万円は変わりません!。ただしこのキャンペーンは限定となっているので、いずれなくなる可能性も??。でも今ボルボV40が売れてるのはこのキャンペーン効果もあるでしょうから、期間終了後も何らかの手を打ってくるんじゃないでしょうか。
ボルボV40、いや、欧州プレミアムCセグメント恐るべし。
確かに今こんな日本車ないからなぁ。大丈夫か、日本の自動車は??。
○オマケ
ショールームに展示しているクルマが履いていたコンチネンタルタイヤ。
スゴイパターンが彫り込まれてます!
こんなタイヤ見たこと無い(@_@)
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