琢磨 テストで能力をアピール！

バルセロナで行われた合同テストで、佐藤琢磨がトロ・ロッソで走行しました。

スーパーアグリがF1撤退し、シート喪失状態となった佐藤琢磨ですが、トロ・ロッソでシーズン中に１回と、今回のバルセロナでの３日のうち２日(厳密に言えば１日半)テスト走行する機会を得て、来シーズンのレギュラーシートを獲得する為にがんばっています。
前回のテストでは、雨のため満足に走れませんでしたが、今回は十分に走り込みした上に、初日はトップタイム、２日目も２位タイムと、早さも披露することが出来たようです。
実際タイムについては、他のチームが来年度のスペックを試していたりして、同条件のマシンを走らせていたのではないので、トップタイム＝一番早かったではないのですが、同じ日にトロ・ロッソで走ったブルデーやブエミより早かったのは、チームに対して良いアピールになったと思います。

ただ、この結果で来シーズンのシートをゲットできたかと言うと、そうとも言えないのがF1の難しさ。いくら早くても、いくらセッティング能力が高くても、簡単にF1には乗れないのです。トロ・ロッソは持参金を多く持ち込めるドライバーに食指が動きそうだという噂が流れているので、琢磨にとっては、テスト結果が良かったのに、現状ではシート獲得は厳しい状況だと言えそうです。トロ・ロッソチームとしては、経験もあり早いドライバーが欲しいと言う、本来の目的が重視されれば、琢磨にもチャンスが生まれるのですけどね。ドライバーを決めるのはまだ先の様なので、固唾を呑んで見守るしか無さそうです。

ところで来年用スペックのマシンがテストで走っているのですが・・・

なんだかめちゃくちゃかっこ悪くないですか？？
異様にデカイフロントスポイラーに、異様に小さいリアスポイラー。F1のトレッド（車幅）が狭くなった時もかっこ悪くなったと思いましたが、今回はそれ以上に見た目がひどい(T.T)。これ、見慣れたらかっこよく見えるようになるのでしょうか？？。皆さんどう思いますか？？

それから今回は世界ラリー選手権(WRC)チャンプのローブと、MotoGPチャンプのロッシがF1テストに参加しています。
まずは、世界ラリー選手権(WRC)チャンプのローブ。

ラリーではシトロエンで走るローブですが、レッドブルがスポンサーに付いているので、レッドブルのマシンに乗せてもらったようです。レーシングスーツ姿が結構決まってますねぇ。
でもって、走りの方ですが、ローブが参加した時17人のドライバーが走りましたが、その中でなんと8番手タイムを記録したとの事！！。このタイム、全車同一での比較じゃない事を考えても、十二分に早いタイムだと言えるでしょう。ラリーのトップドライバーは、F1でもそれなりに通用するんじゃないでしょうか！！。

続いて、MotoGPチャンプのロッシ。

ロッシはもう何度もフェラーリのテストをしています。シューマッハが引退する頃なんて、裏ではホンキでロッシにF1デビューをオファーしていたらしい。結局ロッシはバイクを選びその話は消えたのですが、もし実現していたら、ロッシの成績はどうなっていたでしょうね？で、その結果ですが、ムジェロのテストコースにてレギュラードライバーの1.5秒落ちのタイム。普段F1に乗っていない事を考えると、なかなか早いタイムだと思います。

まぁこの二人の世界王者が、このままF1ドライバーになれるかと言うと、そう上手くはいかないかな？？。やっぱりレースには経験値も必要なわけで、F1に乗り換えてもレースとなれば簡単にはいかないでしょう。ロッシはバイクに残って正解だった様な気がします。それでも「何に乗っても早い」って事だけは間違いなし！！。だてに世界王者って訳ではない2人なのでした。