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高速走行もチェック!アコードハイブリッドに試乗しました [車]

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ホンダ渾身のハイブリッド搭載 アコードハイブリッドに試乗しました。


ホンダはトヨタの次にハイブリッドを出し、その歴史もトヨタに次ぐ長さとなるワケですが、肝心の燃費でトヨタに水をあけられてしまい長い間苦汁をなめてきました・・・が、とうとうホンダが同じクラスのトヨタ車の燃費を越える車を出してきました。

2モーター+リチウムイオン電池搭載のハイブリッドシステム、その搭載エンジンの出力が最高出力105kW(143PS)/6200rpm、最大トルク165Nm(16.8kgm)/3500-6000rpmなのに対して、エンジン側に配置される走行用モーターは、最高出力124kW(169PS)/3857-8000rpm、最大トルク307Nm(31.3kgm)/0-3857rpmと、エンジンよりもモーターの方がパワーで勝ってる!!。つまりこの車をメインで駆動するのはモーターであり、エンジンは発電機もしくは高速走行用となっているのです。
なので、このシステムの走行モードを全て体験するには高速走行が不可欠という事で、ホンダディーラーでは「高速試乗会」なるものを開催しております。

これは絶体に「高速試乗会」で体感しなくては・・・と近所にある「Honda Cars 横浜 磯子店」に試乗予約をし、本日試乗してきました。

こちらにある試乗車は上位グレードの「EX」。
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グレード名を表示するエンブレムは無いので、外観をパッと見ただけでは下位の「LX」と見分けが付きません。

カラーは標準より42,000円高い「プレミアムスパークルブラック・パール」。
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ってかアコードハイブリッドは5色中3色がオプションカラーってどういうこと?。逆に残り2色は42,000円安いとも言えるか(^_^;)。

内装はグレーで選択肢はナシ。
このクルマはオプションの本皮シートが付いてましたので、シートの色はブラックになります。
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ちなみにアコードPHEVはこんなシートが付いてます。
こっちの方が上級セダンっぽい気もしますが、アコードハイブリッドより遙かに高い500万円ですから、こちらを上級に見せたいのでしょう。
PHEV_Frontseat.jpg
ま、官公庁などへのリース販売のみなので、このシートを見る事は無いでしょうが。

では早速乗り込むことにしましょう。
電動シートを合わせて、ステアリングポジション・ルームミラー等合わせ、ステアリング左下にある赤いボタンを押してシステム起動。
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・・・あれれ、エンジンが回り出したぞ!?。

バッテリーの残量が少ないのかと思いモニターを見ると、8セグメント中3セグメント点灯しているので、少ないとも思えない。ホンダのシステムはモーター走行メインだから、基本的にバッテリーを充電しようとするのかな?。トヨタのTHSIIだとシステム起動時は基本的にエンジンかからないんですが・・・。どちらかと言うとシステム起動時はトヨタの様な設定が自分は好みですね。

シフトレバーをDにセレクトしてまずはディーラーから出て一般道へ。軽くアクセルを踏み込むとモーターらしいトルク感でググッと加速!。音も静かだしなかなかいいねぇ・・・と思ってモニター見たら、あ、もうエンジンかかった?
SPORT HYBRID i-MMDは3つのモードを状況に合わせて切り替えて走るとの事ですが、エンジンが起動する「ハイブリッドドライブモード」は「力強い加速が必要な場合」と書いてますけど、普通に軽く加速しても案外すぐエンジンが起動して発電してますね。
Drive_mode.jpg
EVメインだと思っていたので意外な気がしましたが、そもそも電池容量が多くないので通常走行でも加速するとエンジンかかるんですね。しかしエンジンの起動はモニター見てないとわからない位スムーズです。
そのエンジン音ですが加速するとそれなりに音がします。でも街中の加速だとそんなに気にならないレベルかな?。

それよりやや気になったのは足回りのセッティング。ややコツコツ感があり若干硬い感じ。
装着しているタイヤは17インチの50扁平。ただ、その硬さはタイヤの硬さではなくショックの硬さのような・・・?。
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アコードハイブリッドはホンダとしては上級サルーンになるのでしょうが、ハイブリッドシステムに「スポーツ」と冠が付いてる時点でいかにもホンダっぽいとも言えますけど、足のセッティングも同じく「スポーツ」なんですかね?。400万円近い価格なのだからもうちょっとコンフォートなセッティングでも良さそうなのですが。

リアシートをチェックした妻によると、リアに座っていても硬く感じたとのこと。
それからシートは、座面や背もたれが柔らかいモノのサイドサポートが硬くて、揺れると座っている部分だけ「ぶわんぶわん」する感じがあまり良くなかったそうな。
DSC04333.jpg
あと安全ボディのせいでしょうかサイドシルが広いので、車から降りるときに足を車外に出すのも遠くて乗り降りが大変だったそうです。
とは言えシート自体や足元スペースはかなり広く感じられ、その点は良かったそうな。さすがはアメリカンサイズのなせるワザですかね。

市街地走行でも車の量があまり多くなかったので、安全確認して早速ACCをチェック。
Accord_ACC.jpg
速度はアウトランダーPHEVと同じく1km/h刻みでセット可能。で、セットして走ってると・・あれっ、いきなり減速!?。
どうも右折レーンにいた車を見て減速したようです。まぁ減速したと言ってもガツンと落とす訳では無いので問題無しですが。
しかしこのACC、全車速対応じゃないんですよね・・・。欧米勢のACCは全車速対応してるんだから、ホンダもがんばって対応して欲しい!!。

次はお待ちかね高速走行♪
料金ゲートを抜けて80km/hまでやや深めにアクセルを踏み込むと、結構勇ましく4気筒エンジンが唸ります。でも加速自体はエンジンのと言うよりモーターのトルク感!。これがなかなか新鮮ですね~。
一定速度になるとエンジン直結モードに移行。エンジン音は高速走行中でのノイズに埋もれるのでほとんど感じられませんし、車内は静かなモノです。

車の少ない高速だったのでACCの前車追従はチェック出来ませんでしたが、ステアをアシストするLKASの作動は確認。
Accord_LKAS.jpg
道が曲がっていると、確かにステアリングが勝手に動いてレーンをキープしてくれますね~。こりゃ楽だわ!!。

高速走行はあっという間に終わりランプを降りると、そのランプは一般道までかなり長い距離が。で、ACCを80km/hにセットしたまま走ってるとエンジン直結からEVモードに移行して走行!。さすがにこの芸当はTHSIIには出来ないなぁ。

一般道に降りてACCを再度確認。前車を捕捉したのを確認して信号停止するまで追従していくと・・・前車が近づくと減速するのを確認(そりゃ当然だ)。しかし全速度対応じゃないから、やっぱ今ひとつだなぁ。

ちなみにハイブリッド走行中の瞬間燃費は平坦路だと12~14km/Lを表示。我が家のエスハイでも平坦路はそれくらい出るのであまり変わらない感じですが、電池が貯まるとすぐEVモードに移行するのでやっぱりアコードハイブリッドの方が効率良さそうです。

そして「高速試乗会」が終了。降りたときの燃費は・・・
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なんと20.6km/Lと出ています!!。途中高速走行があったり、比較的空いてる一般道を走ってるとは言え、時々強く加速したりして省燃費走行ばかりじゃないので、この車やっぱり燃費良いんですね!!。JC08モード燃費30km/Lはダテじゃありません。

降りた後にトランクをチェック。
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バッテリーがかなりのスペースを占めてますね。この中に入っているのはリチウムイオン電池。
Hybrid_Li-ion.jpg
トヨタのニッケル水素電池よりスペースが少なくて済むハズなの、クラウンのトランク↓より狭く見えるのは気のせい?。
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ちなみにアコードPHEVのトランクはさらに狭い。
PHEV_Trunk.jpg
こちらの電池はこんなのだから、場所取るのは仕方ないかもしれないが・・・
PHEV_Li-ion.jpg

まぁハイブリッドとしての完成度は高いので、トランクの狭さは高い燃費性能の犠牲だと思えばしょうがないか?。 

しかし残念なのは外観デザインですかね?。
DSC04343.jpg
立派に見せたかったのかもしれないけどちょっとエグすぎるフロントや、どこかで見たような気がするサイドやリヤ。全体的に今ひとつ色気に欠ける気がします。

自分としては先代アコードのデザイン、日本車離れしていて結構好きだったんですけどね。
2008Accord_front.jpg2008Accord_rear.jpg
国内じゃ全く売れなかったので、ほとんど見る事もありませんでしたが(-.-)。

セダン回帰を宣言するアコードハイブリッド、受注が6月23日までに3600台に達したとのことで、初期受注は順調のようです。これが今後も続くことを期待しましょう。
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アコードハイブリッド・アコードプラグインハイブリッド ウェブリンク
ホンダ、“新次元の運転感覚を具現化した”新型「アコード ハイブリッド」発表会
HONDA アコードハイブリッド
HONDA アコードプラグインハイブリッド
【ホンダ アコード 新型発表】新世代HV機構搭載の中核セダン[写真蔵]
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HONDA 全新 SPORT HYBRID i-MMD New Accord

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pooh2000gt

今話題のクルマですよね♪

実走行の燃費もかなり期待できますね。

デザインは僕も先代の方が好きです。同クラスならカムリハイブリッドの方が好みです(笑)
by pooh2000gt (2013-06-30 21:47) 

しのぴん

pooh2000gtさん、ご訪問&nice&コメントありがとうございます。

最初にアコードハイブリッドのスクープ写真見たとき、ガクっと来ちゃいました。せっかく新しいシステム積んだのに外観がこれなのかぁ・・・って感じで。

自分もカムリハイブリッドの、特にCピラーが好きなのです。
http://shinopin.blog.so-net.ne.jp/2011-09-06
by しのぴん (2013-06-30 21:55) 

デザインの意見はいろいろです

そうかな、私も写真ではえーとおもったけど、
実際そばでみるとそんなに悪くないと思いますよ。
デザインは好みの問題ですけど、慣れてもきますし・・。
1時間半試乗してみて、ドライブフィーリングがいい、
自分に合っていると思ったので購入しました。
by デザインの意見はいろいろです (2013-07-12 17:38) 

しのぴん

デザインの意見はいろいろですさん、コメントありがとうございます。

まずはアコードハイブリッドご購入おめでとうございます。
デザインについてはおっしゃる通りだ好みの問題だと思います。なので、自分の場合はモデルチェンジ前のアコードの方がデザインが好みだという事です。
ちなみに7/10売りベストカーでクラウンハイブリッドとアコードハイブリッドの燃費テストやってましたが、アコードハイブリッドの圧勝でしたね!。
by しのぴん (2013-07-12 21:39) 

NO NAME

購入おめでとうございます。
僕も本日、待ちに待った車(約2カ月)がわが手中の中に(笑。

僕は最初実車見て感動しました・・・ぇ?これ、なんていう車?アコード?
今までのアコードを一新したイメージでした。(カッコイイと思いました。
写真写りは悪いかもしれませんが、横からのショットはBMWっぽいですが(笑
グリルに関しては、大胆だなぁとも思いましたが慣れって怖いもので何度も見るうちに愛着もわいてくるから不思議ですね。自分的には好きなスタイルですよ。

大きさも数字的には大きく感じられたし、みなさんのコメントにもあるように最少回転数5.7mというのが、とても気になり自分なりに駐車場の寸法を書き込んだ絵をもとに旋回図を書いたりしました。実車はどうかと思いディーラーさんに頼んで試乗させて頂、駐車場での旋回も、心配することなかれで容易に停めることができました(笑
意外と楽に乗れて、しかも燃費は運転の仕方で伸ばすこともできるなんてすばらしい事です。スポーツもeco運転も自由にこなせて毎日が楽しくなりそうです。



by NO NAME (2013-11-30 20:33) 

しのぴん

NO NAMEさん、ご訪問&コメントありがとうございます。
アコード納車されたとの事でおめでとうございます。最近結構納車が進んだようで、街中でもぼちぼち見かけるようになりましたね。
デザイン論はさておき、アコードの燃費が凄いことになってます。e-燃費では燃費自慢のコンパクトハイブリッドや軽自動車に混じって上位にランクイン!。あのサイズにして実燃費がかなり伸びてるのが驚きですね。
現状ではミドルクラスの燃費競争でホンダがトヨタよりも一歩先に出た状態ですので、これを見たトヨタがどう巻き返すのか・・・見物ですね(^。^)。
by しのぴん (2013-11-30 20:59) 

森島昇

皆さん色々なご意見が有る用ですが?私は、デザイン 装備 走行性能 燃費等など全てが満足です。夏場のエアコン使用も電動エアコンなので、燃費に変わりはありませんでした。シビックハイブリッドを13年乗ってからの、乗り換えでしたので、同じハイブリッドでも、システムの違いを理解しての乗車です。2014年11月1日納車され現在17,000Km走行 生涯燃費27.1Kmです。インターナビのデーターは、いつもベスト10圏内で全国1位も何回も記録してます。走行の9割は、一般道ですが、高速道路でも試してましたが、燃費は、ほとんど変わりません。一般道は、法定速度+10Km位で高速道路は80Kmの巡航で、最高燃費は、なんと、走行距離99Kmで42.6Km/Lでしたよ。カタログデーターの30kn/Lは、何度も経験してます。要するに、乗り方次第ですね。因みに、前者のシビックハイブリッド車も、カタログデーターを超えてました。
by 森島昇 (2016-02-01 14:46) 

しのぴん

森島昇さん、ご訪問&コメントありがとうございます。
生涯燃費27.1km/Lはスゴイですね!!。全国一位になるのも納得です。
今月には同じシステムを積んだオデッセイハイブリッドが出ますが、同じクラスの中では燃費ナンバーワンになりそうです。
by しのぴん (2016-02-01 21:44) 

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