ハイブリッド乗り比べ大試乗会！！

金曜日の新聞広告にこんなものが入っていました。こりゃー行くしかないでしょう！！

この試乗会、単に広告がデカイだけじゃありません。なぜなら・・・

乗り比べの「パターン３」を見てください。なんとホンダインサイトを試乗会場に持ち込んで来るんです！！。トヨタの試乗会にホンダの競合車を持ち込んで試乗させるなんて、普通あり得ないんじゃないですか？？。インサイトと同時に比較させるなんて、よっぽど新型プリウスに自信があるのでしょう。しかしディーラーの試乗会でここまでホンダ潰しを徹底的にやるとは・・・トヨタ恐るべしです。

って事で、今回の目玉だと思われるインサイトとの乗り比べをしようと試乗申し込みをしたのですが、これがまた大変で・・・。金曜日の10時から受け付け開始だったのですけど、電話をかけると案の定繋がらない。こりゃーもうなんとしても繋がるまで電話をかけ続けるしかないと、粘りに粘って粘って・・・そして、15分過ぎてあきらめかけていた時「ぷるるるるっ・・・ハイ、試乗受付です」。いやー、がんばりました。ただ、この間は仕事してません。。。スイマセンでしたm(_ _)m

そして本日。試乗の予約は１０時からで、新型プリウスとインサイトを乗り比べます。いざパシフィコ横浜へ！

試乗開始時間の２０分前に到着しないといけなかったのですが、ちょっと家を出るのが出遅れて、１５分前に到着。おっ、看板が出てますね～

階段を下ると・・・

新型プリウスや他の試乗車がズラリっ！！。まさに圧巻です。

で、本日の乗り比べ、まず新型プリウスから。

これは、クルーズコントロール付きのGグレード。タイヤは１５インチで、色はアイスバーグシルバーマイカメタリック。

コイツにはオプションのソーラーパネルが装着されていました。

ちなみにこれは別の車両に搭載されていたパネルです。

ここからは、例によって文章メイン。走りながら写真は撮れませんので。ちなみに今回は家族で来ましたので、説明員の方と一緒に５人乗車で試乗しました。なので、我が家の評論家が後席のインプレッションもしてくれてます(^｡^)

まずはシートに座り、ドライビングポジションをセットします。新型プリウスにも当然ながらハイトアジャスターが付いていますが、インサイトほど低く座らせていないので、それほどシートを上げる必要は無いかも。ステアリングの位置を調整は、インサイト同様チルトだけじゃなくてテレスコピック(前後調整)も出来ます。プリウスは歴代すべてセンターメーターなので、インサイトみたいにメーターを見るための調整は必要なく、自然にハンドルを握れる位置に合わせればOK。

続いてシステム始動。プリウスは例によってスタートボタンを押しても基本的にエンジンが始動せず「READY」が表示されるだけ。しかし、エアコン動かした状態で出発を待ち続けていたので、バッテリーが徐々に消耗し、車が動く前に充電の為エンジン始動・・・。バッテリー充電状態だと、エンジンの回転数がそこそこ上がっているので(タコメーターがないので回転数はわからず)、一般的な車のアイドリングより心地悪い感じがするのは、エスハイとそれほど変わりませんね。

とりあえずバッテリー充電状態からスタート。ステアリングに付いているスイッチにさわると・・・

速度表示の左右にスイッチの表示が。試乗車にはオプションのタッチトレーサーディスプレイが付いていたんですね。確かにこの機能、押したスイッチが何かわかるのでなかなかいいです。ただ、オプションなんですよね・・・これ。標準でつけて欲しかったなぁ。

アクセルをやや深く踏み込んで発進させてみると、意外に加速しない様な？。エコドライブモードを選んでいるワケではないんですが・・・。パワーが上がったと言う先入観があるから、そう思うのかも知れませんが、アクセル踏んだ加速感の印象は、旧型(となった)プリウスとあまり変わらない様な気がしました。

でも、特筆すべきはエンジン始動時の振動の少なさ。旧型プリウスだと、始動時に「プルン」という軽い振動が伝わってきたのですが、新型プリウスだとあまり感じません。さすが世代が変わったなぁと思わせるところでしたね。

減速時にブレーキを踏むと、かなり「回生してる」って感じが伝わってきます。まぁこれは、現行エスハイでもそうですけど、初期のハイブリッドに比べてブレーキで「回生」する量を増やしている感じがするので、自分としてはこの減速時の感覚は、違和感と言うよりエネルギーを回収してる「カイカン」に感じます。これってちょっと変態？？

走行中にソーラーパネルのベンチレーションスイッチを発見！。でもこれ、走行中は何の役にも立たない・・・お日様ガンガンの中走っていても役に立たないソーラーパネルなんて、高いお金払って付ける意味ない気がするのですが。と思ったら、数年後を目処にバッテリーへ充電できるようにするらしい。ってか、なんで最初からそうしないの？？

おっと、クルーズコントロールも試してみなければ。操作はレバーのスイッチ含めて、我が家のエスハイと全く同じ。走行中まったく違和感なく使えました。やっぱりハイブリッドカーには、クルコンないとダメですよね。

肝心の乗り心地ですが、１５インチタイヤには変な柔らかさはなく、道路の目地で拾うショックはややあるものの、それほど固く感じないので特に問題なし。これが１７インチタイヤだとどうなのか、気になるところです。

・・・っと、そろそろ試乗コースも終わりです。距離は５kmだとの事でしたが、ちょっと短くて色々やり残したことが。。。とりあえず最後にEVモードに切り替えて帰還します。これを使うと、モーターだけで走れるのでホントに静か。出来ればひたすらこのモードで走りたいですけどね。

あーー、もう試乗が終わりました。率直な感想ですが、走りにおいて２代目プリウスで出来た事以上の事が３代目で出来るワケじゃないので、走り自体には正直感動はあまりなし。でも、各部が進化している事は確認できたので、３代目はいい車だと思いました。

続いて、新型プリウスのライバル(？)インサイトに試乗。

乗り込んだ瞬間・・・うわぁ。。。狭い(T.T)・・・特にリアシートは、、、

かなり囲まれ感がありますねぇ。

インサイトの試乗は以前したので詳しくはその時のエントリーに譲りますが、新型プリウスに比べると、シートも固いし足回りの突き上げ感がかなりあります。アイドリングストップすると、エアコンのコンプレッサーが止まるので、ブレーキをリリースしてエンジンスタートしコンプレッサーが起動すると、エアコン再始動時の独特な臭いが・・・。プリウスだとバッテリーでエアコンを動かすので、アイドルストップしてもそんな違和感は出ませんから、この辺はかなり差があります。

とにかく内装がチープで、新型になってかなり立派になったプリウスとは比較にならず。ただ、固い足回りのおかげで、車の動きは軽快。この点だけはプリウスに勝ってるかもしれません。とは言え、一般的なユーザーが、きびきびした走りを求めているでしょうか・・・。どっちかというと、しっとりした乗り心地を望んでいる気がするのですが。

ところで、後席のインプレッションです。

まず新型プリウスに乗り、それからインサイトに乗ったのですが・・・インサイトの評判がすこぶる悪い。。。

インサイトのリアシートに座っていると、かなり突き上げを感じるそうな。おまけに、縦に横にとぷるぷると揺れるらしく、試乗が終わったら気持ち悪くなったと・・・。
リアシートのスペースも新型プリウスにはかなわず、天井は低いし足下は狭いしで、長時間乗るのは勘弁して欲しいと言う始末。まぁ新型プリウスといえども、リアが広いとは言えませんが、インサイトよりはマシの様で。。。

って事で、リアシートインプレッションは、新型プリウスの圧勝の様でした。

ところで、試乗会場には旧型になってしまったプリウスもありました。

新型プリウスと旧型プリウスのリアシートを比較すると・・・

上が新型、下が旧型ですが、クッションの厚みが違いますね。
それと、シート下の足下スペースは新型の方が広いとのこと。これだけで、窮屈さが全然違うそうで、やはり新型は進化しているんですね～。

ところで、このモデルですが。。。

ちょっと見た目が違うモデリスタバージョン。このベースモデルはフラッグシップのシート本皮仕様。このシートがよかったんですよ。あ～、本皮シートが欲しいな。

それにしてもこの試乗会、スゴイイベントでした。

比較試乗が出来て、感謝します。

ここからはおまけ。

これもおまけです。

という事で、新型プリウスとインサイトですが、自分的には新型プリウスの勝利です。ただ、まだ乗り足らないんで、いずれ近いうちに、どこかのディーラーで新型プリウスの試乗をまたしようかと思います。今度は１７インチ仕様に乗らなければ(^｡^)

コメント 2

インサイトも用意するとは、本当にトヨタ恐るべしです。
先生の記事からも、相当な金額の差がないとプリウス有利な訳ですね。
しかし、さすが都会は試乗会もでっかいスケールですバイ。
by ゲルハルト (2009-05-24 22:10) 

ゲルハルトさん、コメントありがとうございます。

そうなんです、新型プリウスが当初予想の250万円台からだったら、インサイトは良い勝負が出来たはずなのに、フタを開けると205万円台から・・・これじゃインサイトがかわいそうですばい。
今回の比較試乗、今まで聞いたことないので、都会だとか田舎だとか関係なく、異例の試乗会だったのではないでしょうか。
by しのぴん (2009-05-24 22:19)